アルツハイマー病の最先端研究

こんにちは。
本日は「アルツハイマー病」についてのお話です。
実は、私の身内も重度のアルツハイマー型認知症です。
あんなにしっかりしていたのに、判明してからここ数年であっという間に進行してしまいました...
もっと早く分かっていれば...
恥ずかしながら、随分前にアルツハイマー病の発症メカニズムに関する研究をしたことがあるのに、
何もできずに悔しい気持ちで一杯です。
「アルツハイマー病」では、脳が委縮して物忘れ、記憶障害や判断力の低下がおこります。
認知症の中で最も割合が高く、高齢者の5人に1人以上がこの病気に罹っていると言われています。
最近のニュース。
2002年ノーベル化学賞受賞者の田中耕一さん
(島津製作所 )と大分大学医学部が共同研究で、たった1滴の血液でアルツハイマー型認知症の進行度が
分かるようになるかもしれない!という記事がありました。
アルツハイマー型の認知症は、早い段階で適切に処置すれば、進行を遅らせることができます。
新薬の開発などが進む中、進行具合を正確に知ることは難しい状況が続いていました。早期発見、早期治療が
可能になれば画期的な科学の進歩ですね!
私たちのように悔しい思いをする方、苦しむ方が1人でも減れば...と願います。
さて、田中さんと言えば、学士(大学院に進学せず、大学卒)で唯一のノーベル賞、そして、当時、民間からの初のノーベル賞で大変騒がれました。
会見には作業服で現れ、「ドッキリかと思った」とのコメント、愛嬌いっぱいで、一躍時の人となりました。
ノーベル賞取得後も大変ご苦労が多かったようですが、再度ブレイクスルーを起こそうとする田中さん、
研究者のお手本です。
個人的なことになりますが、大分大学・医学部には4年以上、客員研究員として在籍し、大変お世話に
なりました。大成功を祈るばかりです!