イグ・ノーベル賞

2024年09月14日

祝 イグ・ノーベル賞「生理学賞」

えっ、お尻から呼吸!?

武部貴則教授(東京医科歯科大学、大阪大学)らの研究チームが受賞。

日本人、なんと18年連続!

面白おかしそうな研究ですが、実はもの凄い研究なんです。


武部先生は、2012年ノーベル賞(山中伸弥教授@京都大学)で有名なiPS細胞を使って、臓器の機能を発揮する『オルガノイド』という細胞の塊(ミニ臓器)を作ることに世界で初めて成功した世界屈指の超一流研究者です。

オルガノイド研究は、病気の仕組みの解明や、薬の開発などにつながる先端研究分野です。

武部先生は、国内外の有名な賞を受賞され、今回イグ・ノーベル賞を受賞!!


学会で武部先生にお会いしたことがありますが、研究者として素晴らしいことはもちろん、とても楽しい先生です♪ 

私たちも再生医療学会に所属して研究発表したり、オルガノイドの原型「スフェロイド」の研究をしたり、サポートした人が東京大学の大学院に進学してオルガノイドの応用研究をしています。


また、医学博士を取得した順天堂大学のボスのラボでは健康な人の『便』を不健康な人の『お尻(大腸)』に入れて、腸内環境と自律神経の乱れを改善する研究をしていたので、とても馴染み深く感じました。


さて、今回の武部先生らの研究は、人工呼吸器の使用が難しい場合でも使える新しい呼吸不全の治療法につながる研究として世界中の注目を集めています。

既に、マウスやブタで効果を確認し、ベンチャー企業も創設されて数年後の実用化を目指されています。

本気で世界最先端の研究をして、本気で社会貢献を目指す先生達の成果を心より祝福し、益々のご発展を願っています。


そして、改めて、好きなこと、楽しいことを追求する『研究』の醍醐味、自分らしく生き抜く『人生』の醍醐味を教えていただき、感謝いたします。

私たちのラボの生徒さん達にも幸せをおすそ分けします♪


最後に、

【武部先生の著書のご紹介】

治療では遅すぎる。: ひとびとの生活をデザインする「新しい医療」の再定義

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