チューリップの秘密
【チューリップの花びら】
ない、ない、ないっ!!
チューリップには「がく」がない?!
花びらは6枚。
いえいえ、実はそうではなく、6枚に見える花びらの内、外側の3枚は「がく」なんです。
チューリップのつぼみを見ると、緑色の「がく」が花を包みこんで守ってくれているのが分かります。
光合成をして、栄養も作ってくれます♪
「がく」は成長とともに色づき、花びらのようになります。
同じように、花びらと「がく」の見分けがつきにくいものに、
ユリ、ヒヤシンス、花しょうぶなどがあります。
チューリップは温度によって花びらの開き方が異なります。
日中と夜間、晴れの日と曇りの日などを比べるとよく分かります。
観察記録をつけてみると面白いと思います。
花が開いたり閉じたりするのは、花びらと「がく」の細胞の性質が異なっていて温度によって成長速度が異なるからです。
温度が高めだと内側の花の細胞がよく成長して花が開き、温度が低めだと外側の花(がく)の細胞がよく成長するため花が閉じるそうです。
このように成長を繰り返すから、花がどんどん大きくなるんですね!
さて、そんなチューリップの紀元は16世紀にさかのぼります。
オランダの全盛期に、トルコ(オスマン帝国)からもたらされ、貴族の間で豊かさの象徴となり、高値で取引され始めます。
やがて、一般市民もチューリップの取引を始め、価格がさらに上がり続けることになります。
17世紀の初頭には、なんと!球根一つで家が買えるほどに!!
1637年、上がりすぎた値段に、ついに買い手がなくなり、突然価格が急落してしまったそうです。
一瞬にして無一文になる人が続出…
似たようなことが日本でも起こりましたね。
1991年に、それまで上がり続けた土地の価格が暴落して、バブルが崩壊。
それ以降、経済が低迷しています…
ちなみに、オランダで起こったチューリップ価格の異常な高騰は「チーリップ バブル」と呼ばれる最古の金融バブルだそうです。
最後に、日本でチューリップが栽培され始めたのは明治時代ということです。
球根の栽培方法が新潟県や富山県あたりで広がり、現在も球根は富山県、切り花は新潟県が有名です。
両県の「県の花」はチューリップ!🌷
大分県の県花は「豊後梅(ぶんごうめ)」
みなさんも、県花やそれにまつわる歴史を調べてみると良いかもしれませんね。