理科を科学に
こんにちは。
改めてサッカー日本代表には、大きな夢と希望をもらいましたね。選手、スタッフ関係者の皆様、サポーターの皆様、本当にお疲れ様でした。代表は長い年月をかけて、確実に強くなっているので、引き続き期待しましょう!
ちなみに、うちらぼでは、サッカー部の活動でも研究に変えます。つい白熱することもありますが、、(笑)
さて、今回はインスタでお伝えしている「想い」からの抜粋です。
詳しくは、うちらぼインスタを御覧ください。
うちらぼの2つ目のキャッチフレーズ、「理科を科学に」についてです。
中学生になると理科の内容も随分変わります。
範囲は広いし、原子やイオンが登場、計算問題も複雑になります。
高校生では、物理、化学、生物などさらに専門的で難解になります。
こうした背景もあって、小学生の間は「理科が好き」、「実験が好き」という子が多いのですが、高校を卒業するころには「理科が嫌い」、「理系科目が苦手」という割合が増えるという調査報告があります。
ここで「理科が好き」から「理科が嫌い」になった人を「理科離れ」と見なすと、大分県内では年間約2万人、全国では約200万人もの子どもが理科から離れている計算になります。
もちろん、データの取り方、その時の時代背景によってアンケート結果は異なり正確な数を出すのは困難ですが、それでも、多くの子ども達が楽しく遊んだ「理科」を好きではなくなっていく、いわゆる「理系ばなれ」が進んでいます(好き嫌いのデータは、"どちらかと言えば"というものも含んでいます)。
ただ、中高生の理系科目の教科書を見てみると、その理由は分からなくはありませんね...加えて、せっかくの夏休みに自由研究、探求学習では「答えのない世界」への挑戦がはじまります。
理系科目を敬遠したくなる気持ちは分からなくもありません。
ここで「一時期の勉強の得意不得意」と「もともと個人の中にある自然や科学に対する好き嫌い」は同じである必要はありませんよね。
物理、化学、生物のテストが得意でなくても、宇宙や動物に興味を持つのは自然です。
そして、大切なことは、その「好き」、「面白い」と言う気持ちだけで、十分に仕事をこなしていくことができます。
人生の中で勉強に苦しむ時間よりも、社会に出てからの方が圧倒的に時間は長いのですから、十分に挽回する時間はあります。
それに、、大人の世界では、本当に苦手なところは避けて、できそうなところから取り組むという選択肢があります。
実際に、うちらぼのワクワク先生(千絵先生)は、社会人になって初めて人の細胞を使った研究を始めました。
興味を持って粘り強く、そして楽しく取り組んだ結果、何度も国際学会で英語発表を行い学会賞を受賞、国内でも、日本再生医療学会、日本薬学会、ミトコンドリア学会などたくさんの学会で発表させていただきました。
論文も執筆、さらに、新規微生物を発見する特許の取得にも貢献。
まさに「好きこそ物の上手なれ」、「継続は力なり」です
長い人生、いつからでも、どれだけでも科学に取り組むことができます。
理科の勉強が苦手でも、好きな気持ち、疑問を大切にしてもらえたらと思います。
そんな人が一人でも増えたら嬉しいです。
少しでも早い時期に、「理科は楽しい」、「実験って面白い」、「どうして?」、と深く思える経験があると良いかもしれませんね。
うちらぼの2つ目のキャッチフレーズ「理科を科学に」には、中高生での理系科目が難しくなる中で、少しでも自分自身の興味や社会の出来事に目を向けてくれるように、そして、それが大人になってからも「科学」として続くような想いを込めています。
身の回りは科学だらけ。
自分の好きなことだけでも良いので、科学について考えるきっかけになれば幸いです。
きっと世の中の見え方、感じ方、そして判断基準も変わってきます。
ご質問、ご相談など何なりとお寄せください。
Enjoy Science and your life!
次回のこのコーナーでは
「ヒラメキをカタチに」の想いをお話する予定です。
Have a good day!
Kase