時間は限られている
◆時間は限られている
我が子ではなかなか気づきにくいですが、親戚の子や近所の子どもの成長の早さには、いつも驚かされます。
あっという間に幼児期を終え、小学校を卒業し、少し距離ができたと思っていたら、社会人になっていたりします。
子どもが小さな内は、「社会に出る準備はまだまだ先で良い」と思うのが普通かもしれません。
ただ、あるとき急に社会に出る練習を始めるというわけではありません。人生は連続しています。
子どもはいつか社会に出るのですから、それを意識して育児をするのが良い、ほんの少し、その意識があるのとないのでは、子どもへの接し方が変わります。日々の小さな積み重ねが将来大きな差として現れてくるのです。
一方、子どもは親から離れて自立していく練習も必要です。
親がいないところでのお友達との遊びや付き合いも独り立ちの練習です。反抗期も外の世界に触れる練習。中学生、高校生になると、部活動を始めたり、さらに行動範囲も広がります。
大学生になると、少し自由になるように思うかもしれません。
ただ、社会に出る寸前の大学生活はかなり自立したリアルな判断力、行動力を養わなくてなならない期間です。教養や専門的な学問に加えて、アルバイト、サークル、恋愛、地域活動などを経験できます。
家庭から社会に向けて一気にシフトチェンジできるこの時期に親ができることは限られています。
親が主体的に子どもの環境を十分に整えることができるのは、せいぜい小学生くらいでしょうか。
それ以降に、親は何もできないというわけではありませんが、影響力は落ちていきます。逆にいうと、親が積極的、直接的に影響を与えることができる時間は極めて短いということです。
親の役割。それは、子どもが人生を生き抜いていく力、「生きる力」をつけるきっかけと環境を与える、もしくは、ヒントを助言することです。
「生きる力」があれば、問題を解決し困難を克服できます。どんな時代でも、どんなことが起きても生き抜いていくことができます。
次回は、いよいよ「1章『生きる力』を家庭で養う」の最終項です。
育児も仕事も大切な日々のイベントです。
少しでも気持ちが整理されて、素敵な家族が増えますように。今日も楽しく頑張りましょう!
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