アウトプットを意識した研究開発 Part2
2025年10月13日

【アウトプットを意識した研究開発 Vol.2】
前回(#13)から「応用研究へのステップアップ」について、善玉菌の発見や機能解析を例にお話しています。
これらは、商品のブランディングや企業価値に直結する、とても重要な活動です。
実は、体のさまざまな部位の細胞でも似たようなことが起きています。
そのため、スクリーニング(=目的とする善玉菌を選び出すこと)や機能解析を行う際には、
"酸化・炎症・糖化"といった、細胞にダメージを与える作用に注目することが大切です。
この3つの反応を、身近な例でたとえると──
- 酸化 … さびる(鉄が錆びる)
- 糖化 … こげる(パンが焦げる)
- 炎症 … 火事(家が燃える)
どれも嬉しくない現象ですよね…
体の中でこれらが進むと、老化を早めたり、
病気の原因になったりします。
こうした反応を防ぐ力が証明された善玉菌は、
スキンケア、ヘアケア、ボディケア、関節ケア、
スポーツコンディション、腸内環境など、
幅広い分野での応用が期待できます。
ビタミンCやプラセンタのような原料を思い浮かべると、イメージしやすいかもしれませんね。
一方で、化粧品と健康食品では、
安全性試験の基準や製造・販売に関するルール、
慣習が異なります。
この違いをしっかり理解しておくことも重要です。
そしてもう一つ大切なのが、研究開発と経営・マーケティングの"連携"です。
部署を越えた信頼関係やコミュニケーションの構築は簡単ではありませんが、
変化の速い時代だからこそ、研究サイドと経営・営業サイドが強く結びつき、
常に将来像と価値観を共有しておくことが求められます。
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本日はここまで。
次回は「研究開発を起業の成功につなげるための、
具体的な戦略づくり」についてお話します。
#うちらぼ#ものづくり#善玉菌#酸化 #糖化 #炎症
#スキンケア