科学立国ジャパンの再興なるか!

2025年11月05日

【科学立国ジャパンの再興なるか!】 

本年、日本から2名のノーベル賞受賞者が誕生しましたね! ダブル受賞、本当におめでたいです🎉 

【ノーベル生理学・医学賞】坂口志文先生(大阪大学) がん治療・自己免疫疾患の未来を変える「制御性T細胞」 【ノーベル化学賞】北川進先生(京都大学) 気体を自由に出し入れでき、環境・エネルギー問題の解決に挑む「多孔性金属錯体」 どちらの研究も、興味深いだけでなく、私たちの生活に深く関わる成果です。 改めて、心よりお祝い申し上げます。

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受賞当日、お二方ともこれからの国の発展を案じ、「研究資金の援助」を訴えられていました。 毎年、日本人のノーベル賞受賞を期待し、珍しくない雰囲気がありますが、やはりその裏には想像を絶する程の長年の努力と支援があります。 日本の研究レベルの高さを誇りに思う一方で、現状を見ると少し気がかりです。 

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研究者の成果を示す「論文数」を見ると、 質の高い"トップ10%"論文数は世界13位。  1中国  2米国  3英国  4インド  5ドイツ  6イタリア  7オーストラリア  8カナダ  9韓国 10スペイン 11フランス 12イラン 13日本 その他の指標でも、 ■注目度の高い「トップ1%」論文数:世界12位(過去最低) ■高被引用論文数:世界12位 研究費や研究者数の減少も要因の一つですが、 同規模でも高い水準を保っている国があるので、それで済ませることはできません。 20年前は世界最前線だっただけに、悔しいですね。 この状況では、今後ノーベル賞が出にくくなると言われても仕方ありません。 

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さて、論文は複数の匿名審査員によってジャッジされます。 もちろん審査員は全員専門家、その分野のトップランナーで、競争相手であることも。 質の高い人気の論文になればなるほど、厳しい審査になります。 言語は英語。論文執筆の壁の高さに挫折する研究者も少なくありません。 上位1%や10%に入るような論文では、編集者の段階で拒絶され審査にすら回らないことも多々あります。 それでも、科学者にとって論文は最も重要な成果の一つ。 どんなに良い研究をしても、論文にしなければ「世界初」、「世界一」とは認められないのです。 研究成果には、質もスピードも求められます。 もちろん、ノーベル賞の選考にも関わりますし、出世や転職の際の職歴として大切です。

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そして何より、研究成果は「国の研究の質と国際的影響力を示す重要な指標」でもあります。 すなわち、科学の衰退は産業の衰退、そして国力の衰退に直結します。 

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そんな中、この程の「連立政権合意書」の教育政策に、 「科学技術創造立国の礎となる基礎研究について、十分な研究費を確保するため、科研費を大幅に拡充する」 という文言がありました。期待したいところです。 

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国の研究費を使う研究者は、これまで以上に使命感と責任を持ち、国に貢献していかなければなりません。 2002年ノーベル物理学賞の小柴昌俊先生は、 「国民の血税を使っているのだから、責任と使命感を持ち、謙虚に研究し、節約しながら成果を上げ続けなければならない」 と語られていました。 研究者としても、人としても偉大な先生だったと思います。 だからこそ、たくさんの卓越したお弟子さんたちが育ち、今活躍されています。 

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研究者は地域のため、国のために、あらゆる努力を惜しまず、 社会や人々のニーズに応える形で頑張っていかねばなりません。 科学と社会をつなぐ役割を担っていきたいと思います。

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芸術やスポーツのように、 科学が文化になるように。 #うちらぼ#科学#ノーベル賞#研究#日本の未来

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